子どもの耳鼻科

子どもと耳・鼻・のどの病気

子どもの耳鼻科耳・鼻・のどの症状は不快感が大きく、呼吸や聞こえ方などにも大きく影響するため、発育や学習にも関わってきます。
耳・鼻・のどに異常がある場合には耳鼻咽喉科の受診ですみやかな症状改善や、隠れていた疾患の専門的な治療が可能です。
下記のようなお悩みがある場合には、お気軽にご相談ください。

このような時はご相談ください

耳に関する症状

  • 耳の聞こえが悪い
  • 最近テレビの音量が大きい
  • よく聞き返す、返事をしない
  • 耳を痛がる
  • 耳をよくさわる
  • 耳鳴りを訴える

鼻に関する症状

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりが続く
  • 鼻をよくこする
  • 鼻風邪をよくひく
  • 鼻声になっている
  • よく鼻血を出す

のどに関する症状

  • のどを痛がる
  • 扁桃が大きい
  • 咳、痰が続く
  • いびきをかく
  • のどの違和感を訴える
など

よくあるお悩み

風邪のような症状ですが耳も痛がっており、何科を受診したら良いですか?

中耳炎は風邪をきっかけに発症することが多い病気です。当院では、風邪やインフルエンザ、中耳炎の治療を行っておりますので、ご相談ください。

【参考】
38度以上の発熱が3日以上続いている子どもにおける急性中耳炎の頻度は、0歳で69%、1歳で41%と言われております(文献:末武光子:日本耳科学会誌3(2):158-161, 1993)。熱の原因が中耳炎であることはよくあるケースです。鼻水・咳などがあって熱が出たときは中耳炎の可能性、風邪・インフルエンザなどを同時に診察できる耳鼻咽喉科にご相談ください。

中耳炎を繰り返していて不安です。

当院では経験豊かな耳鼻咽喉科専門医が丁寧に診察を行っています。2歳位までの子どもは免疫力が低いため急性中耳炎を繰り返すことが多いです。また急性中耳炎をしっかり治さないと鼓室(鼓膜の内側)に滲出液という水がたまる中耳炎となり、慢性化する場合があります。この慢性化した中耳炎は聞こえが悪いのですが、子どもは難聴を訴えないので、中耳炎の後は鼓膜のチェックが重要です。

【重要】
急性中耳炎後に熱や痛み、鼻が落ち着いたら受診しない方(親御さん)がいらっしゃいます。中耳炎の治癒判定は鼓膜のcheckが大切です。中耳炎を繰り返さないためにも、しっかりと医師の指示を聞いて診察を受けることが重要です。

中耳炎に何度かかかっており、難聴などが心配です。

耳鼻咽喉科で適切な治療をしっかりと受ければ、中耳炎で難聴が起こることはほとんどありませんのでご安心ください。

子どもが鼻血を出してしまい、止め方がわかりません。

ほとんどの場合、適切に対処したら数分で鼻血が止まります。上を向くと鼻血が喉に入ってしまうので、まずは下を向かせてください。次に、小鼻を両側から指でしっかりと押さえます。口に流れてきた鼻血は吐き出させるようにし、様子を見てください。

元気はあるのですが、黄色い鼻水が止まらない、咳や痰が続いているという症状が続いていていますが、受診した方がいいでしょうか?

副鼻腔炎の可能性が考えられます。咳なども副鼻腔炎で鼻水が喉の方に流れてしまってよく起こる症状です。鼻処置にて粘稠(ねんちょう:粘り気がある、粘度が高い)で鼻をかんでもなかなか出てこない鼻汁を吸引したり、ネブライザーで薬剤を患部に届けるような治療をすることで、副鼻腔炎を改善していきます。鼻吸いのみの場合でも診察しています。

子どもが耳や鼻に異物を入れてしまいました。

子どもが鼻に何か詰めてしまうことはよく起こります。鼻に異物があるようでしたら、何もせず、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。ご自分で異物を取ろうとすると、逆に押し込んでしまうことや、ケガの原因になり危険です。

子どもの耳掃除が怖くてできません。

耳鼻咽喉科では保険診療として安全な耳掃除を行っています。遠慮なくいらしてください。耳はデリケートで傷付きやすく、炎症を起こし外耳炎になってしまうこともあります。耳あかは奥から手前まで自然に運ばれてきますから、耳掃除をあまり頻繁にする必要はありません。幼い頃から頻繁に耳掃除をしてあげていると、それが習慣になって耳を傷付けるリスクが高まります。2歳位までの小さいお子さんは3か月毎、それ以上のお子さんは半年に1回程度の耳鼻咽喉科での耳掃除をお勧めします。

子どものいびきに注意

子どもは基本的にいびきをかかないものですから、いびきは何らかの異常が起こっているサインです。寝息が荒い程度でしたらご心配する必要はありませんが、いびき・日中口をポカーンとあけている・仰向けで寝れずいつも横向きやうつ伏せに寝ている・寝苦しい様子などがあったら早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
いびきがあると睡眠時無呼吸を発症している可能性がありますし、正常な呼吸が妨げられて酸素不足になりますし、成長ホルモンの分泌も阻害されます。成長と発達には睡眠が大きく関わっているため、鼻や喉に起こっている異常を解消することが重要です。

 

子どものいびきの原因

子どもが激しいいびきをかく原因には、扁桃肥大・アデノイド肥大、花粉症などのアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、そして肥満などが関わっています。

子どものいびきの治療

アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎による鼻閉は薬物療法を行います。アデノイドも炎症により腫れている場合は、炎症を抑える薬物治療を行うことで改善する可能性もあります。
扁桃肥大・アデノイド肥大で空気の通り道が遮断され、それに加え呼吸障害や睡眠障害がある場合は経過観察をしながら、必要に応じて手術を考えます。そのため睡眠時無呼吸症候群が強く疑われる場合は、簡易検査を実施する必要がある場合もあります。子どものいびきでお悩みの方は、当院へご相談ください。

子どもに多い耳鼻咽喉科疾患

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